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灯火のマスク

灯火のマスク

桑田龍之介

作品概要

コンセプトは灯火のマスク。マスクが人々を照らし、街を照らし、さらにはコロナによる不安に満ちた社会を導く灯火になってほしいという願いを込めている。主な利用シーンとしては、夜道などの光が少なく見通しの悪い場所が挙げられる。夜間センサーを搭載したマスクが発光することで、暗い夜道を照らし、相手に居場所を示すことで接触事故を減らせる。また、マスクは一日中着用するものなので、あらゆるシーンでも問題なく生活できるよう、デメリットの対策を考慮する必要がある。夜間センサーで発光するマスクのデメリットとして、映画館や機内など照明の少ない施設での発光による業務の妨害が考えられる。そこで、意図的に外部からマスクの発光を制御することができるようにマスクのセンサーを抑制する電波を発信する装置を設けることが必要である。さらに、装置を応用して意図的にマスクを特定の色に光らせて、一体感や視覚効果を演出することで、ライブやパブリックイベントなどの娯楽シーンへ活用の可能性が広げられる。医療用品のマスクが娯楽という新しいジャンルに浸透することで、今までとは異なる新たな価値を見出すことができるのではないだろうか。

課題着眼点

私たちの日常は大きく変化した。昨年は風邪対策に着用していたマスクが、今年は必須のアイテムとなっている。しかしコロナ大流行から月日が経ち、少しずつ感染への脅威が薄れ、マスクを外して生活する人も見かけるようになった。私が感じるマスクの課題は「マスク着用者の減少」である。その課題を解決するために、私は「マスクに付加価値を付ける」ことを提案する。風邪の予防に加え、日常の問題を解決できるという付加価値をつけることで、マスクの重要性を再認識させることができるのではないだろうか。主要な日常の問題として交通事故が挙げられる。要因は様々だが、多くは目視確認不足であり、特に夜間は人の姿が見づらい。街灯の少ない地域も多く、導入するために多大なコストがかかってしまう。そこで、私たちが日常的に用いるアイテムであるマスクを発光させることで、コストをかけずにお互いの居場所を照らす灯火になれるのではないだろうか。遠方でもマスクの光で目視できるので、夜間の接触事故を大きく減らせるに違いない。マスクに事故を減らせるという付加価値をつけることで、重要性を再認識させ、マスク着用者を再び増加・継続化させることが狙いである。

作品の詳細説明

私が提案するマスクは、見た目は市販のものと変わらないが、夜になるとセンサーによって発光するものである。そのため、パーティー用の光るマスクのような機械感はなく、バッテリーなどの存在感や重量感のあるものもないので違和感なく装着可能である。仕様としては、外側がセンサーと光ファイバーを織り込んだ生地・内側が光を遮断し、肌触りの良い生地の二重構造になっている。そのため、機能面で通常のマスクと遜色のない飛沫防止効果を発揮することに加え、前面だけが発光するので自身は眩しくならないので、着用時の発光による弊害はない。また、発光の照度は街灯の照度約100lxより小さい50lxに調整しているため、暗すぎず明るすぎず程よく周囲を照らしてくれる。LED対応で様々な色に発光可能だが、高齢者が認識しやすい緑〜橙を推奨する。通常色を視認性が良くユニバーサルカラーである緑、危険色を視認性が良く警戒心を抱かせる橙など、目的に応じて発光色を変化させることができる。利用シーンや用途に合わせて色を制御することで、パブリックなシーンだけでなく娯楽などの本来マスクとは関係のないカジュアルなシーンまで活用の幅を広げることができる。